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 東京都杉並区の区議が使った約1090万円の政務活動費に違法な支出があったとして、市民団体が区に返還させるよう田中良区長に求めた訴訟で、東京地裁(古田孝夫裁判長)は22日、約270万円を返還させるよう命じる判決を言い渡した。区議選前に配布したチラシは政党活動の意味もあり、政活費で全て負担するのは違法だなどと判断した。

 判決によると、区議会の自民党会派は、区議選を3カ月後に控えた2015年1月、所属議員の集合写真や実績を書いたチラシ約15万枚を作成し、新聞折り込みで配布。一部の議員は個々で負担する費用を政活費から支出した。判決は「区議選に向けて区民にアピールする政党活動としての側面もあった」と指摘。政活費を選挙活動や政党活動に使うことは許されていないとして違法と判断した。公明党と無所属の会派についても、「区政報告」などの一部支出を違法と判断した。(阿部峻介)