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 加齢に伴って心身の活力が低下する「フレイル」を防ぐため、厚生労働省は22日、65歳以上のお年寄りが1日にとるたんぱく質の目標量を引き上げることを決めた。栄養素などの望ましい量を定めた「食事摂取基準」の2020年版にとり入れる。目標のおおむねの目安として、体重1キログラムあたり1グラム以上が望ましいとした。

 厚労省の検討会がこの日、目標量などを盛り込んだ報告書をまとめた。1日の食事の総エネルギーに占めるたんぱく質の目標量は、今は1歳以上の全年代で「13~20%」だが、海外の研究などを参考に65歳以上は「15~20%」とする。

 フレイルは、健康な状態と要介護の間の虚弱状態。筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下した状態とされ、放っておくと介護が必要になる。予防には軽い運動や食事の改善などが有効とされ、たんぱく質不足が影響していると考えられている。

 厚労省はこの基準を活用し、フレイル予防推進のために新年度予算案に3600万円を計上。管理栄養士への研修のほか、食事を例示するパンフレットなどを作る予定という。

 日本食品標準成分表によると、100グラムに含まれるたんぱく質は、若鶏のささみだと23グラム、鶏卵で12グラム、木綿豆腐で7グラム、納豆で17グラム、魚肉ソーセージで12グラム。

 食事摂取基準は5年に一度改定される。新しい基準は20年4月から使われる。(黒田壮吉