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 27歳の長女。昨年8月に副鼻腔(ふくびくう)炎と診断され、抗生剤をのむと症状は良くなったので、少量を3カ月のみました。ただ、抗生剤をやめると症状が悪化し、きつめの抗生剤をのむと良くなる、という状態を繰り返しています。手術したほうがよいでしょうか。(岡山県・N)

【答える人】神尾友信(とものぶ)・神尾記念病院理事長・院長=東京都千代田区

 Q 副鼻腔炎とは。

 A 鼻の周辺には左右四つずつ鼻腔につながる空洞があり、副鼻腔と言います。副鼻腔炎は細菌やウイルスなどが原因で、副鼻腔の粘膜が炎症を起こした状態です。鼻がつまる、においが分からない、頭痛がするなどの症状があります。1カ月以上続くものを慢性副鼻腔炎と呼びます。

 Q どう治療しますか。

 A 症状がひどいときは通常量の抗生剤などをのんで治療します。慢性副鼻腔炎はさらに、相談例のようにマクロライド系抗生剤を通常の半分量、2~3カ月間のみます。細菌を殺すのではなく、炎症が起きた副鼻腔の粘膜を正常に戻す効果があります。自覚症状がないからと抗生剤をのむのをやめる人もいますが、粘膜が完全に治らないままだと、再び炎症が起きやすいです。病院でエックス線やCT検査を受け、粘膜が正常に戻ったか確認してください。

 Q 手術が必要なのは、どんなケースですか。

 A 薬を使っても症状がよくならない場合、手術が選択肢のひとつになります。手術は通常、鼻の穴から内視鏡を入れ、器具で炎症を起こした粘膜を吸引します。

 Q 治りにくい例は。

 A 慢性副鼻腔炎の中には、再発しやすい、国指定の難病「好酸球(こうさんきゅう)性副鼻腔炎」があります。炎症が起きた部位に好酸球という白血球のひとつが多くたまります。抗生剤が効かず、ステロイドホルモン剤での治療が必要です。

 Q 副鼻腔炎を防ぐには。

 A 鼻炎を悪化させないことです。患者さんには、鼻炎の治療薬を使うことや鼻うがいをすすめています。最近は、鼻うがい用のポンプ式の器具が販売されています。

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