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 ノルウェー沖を航行していた同国のクルーズ船バイキング・スカイが23日、悪天候の中でエンジンが故障して航行不能となった。AFP通信によると、乗客・乗員は1300人以上。けが人が出ており、ヘリコプターを使った救出活動が続いた。

 バイキング・スカイは同国北部のトロムソから南西部のスタバンゲルに向かう途中、救難信号を出した。乗客の大半は英国と米国から。ほかに14カ国からの乗客もいた。24日午前までに479人が救助され、20人が病院に運ばれたという。

 船は4基のエンジンのうち3基が再始動に成功した。しかし、依然支援が必要で救助隊がタグボートで曳航(えいこう)。ロイター通信によると24日にノルウェー西部モルデの港に着いた。

 現場は、高さ約8メートル以上の波や強い風がある悪天候。乗客が撮影した動画では、船が大きく揺れて椅子などが右に左に大きく移動した。天井の一部も崩れ、船内の別の場所は足元まで浸水した。乗客らは不安な表情で救命胴衣を着用し、救助を待っていた。

 救助された乗客のジャネット・ジェイコブさんは「こんな恐ろしい経験は初めて。全員の無事を祈った」と話した。(中川仁樹)