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 米国が脱退を宣言したINF(中距離核戦力)全廃条約は、今年8月に失効する。米国は戦力を高めてきた中国を牽制(けんせい)しようと、中距離ミサイルのアジア太平洋地域への配備を探る。その動きはアジアでの軍拡競争を招くのか、それとも新たな軍縮の枠組みづくりの契機となるのか。

 昨年10月23日のモスクワ・クレムリン。白い円卓を挟み、INF条約離脱の考えを伝えに来たボルトン米大統領補佐官に、プーチン大統領はこう切り出した。

 「お尋ねしたい。米国のワシはオリーブを食い尽くし、矢だけ残ったということか」

 米国の国章にはワシが描かれ、右足に平和を象徴する「オリーブ」の枝を、左足には軍事力を示す13本の「矢」を握っている。外交による平和構築を諦め、軍事に訴えるのかとのプーチン氏の皮肉に、ボルトン氏は「私はオリーブは持ってきていない」と切り返した。「力には力を」と言わんばかりの強い姿勢に、プーチン氏は「米国がとる手段に驚かされる」と、トランプ政権の対応を強く非難した。

冷戦終結の象徴だったINF全廃条約からの離脱を相次いで表明した米ロ。背景にある中国の脅威とどう向き合えばいいのか。記事後半では日本を含む4カ国の主張を整理し、今後を考えます。

 ロシアは昨年10月の米国の離…

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