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 金沢市内の観光スポット、東山にある市立安江金箔(きんぱく)工芸館で、金を使った美術作品など29点を紹介する「日本美術と金」が開かれている。金工、漆芸、能装束や書、ガラスといった幅広いジャンルの作品で、華やかな金の装飾を堪能できる。

 日本で金が美術の装飾材料として本格的に使われるようになったのは、6世紀半ばの仏教伝来以降だという。照明を落とした室内でほの暗く輝くのは、鎌倉から室町時代につくられたと考えられている「截金(きりかね)十一面観音像」。顔と胸は金粉をにかわで溶いた金泥で塗られ、着衣は截金で飾られている。截金は金や銀の箔を線状やひし形に切って貼り付け、模様を表す技法。金泥の部分はマットな質感で、截金を施した部分はより明るく輝く。微妙な輝きの違いも見どころだ。

 豪華絢爛(けんらん)な能装束「赤地松皮菱(まつかわびし)に枝垂桜鳳凰(しだれざくらほうおう)模様唐織」には金糸が使われている。金箔を貼った和紙を裁断してつくった金糸で、ひし形を重ねた「松皮菱」を装束全体に表現した。

 日本を代表するガラス作家、藤…

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