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(25日、選抜高校野球 山梨学院24―5札幌第一)

 24安打24得点の猛攻を引き出す一発だった。

 「直球を狙っていた。最初のスイングで決められてよかった」と山梨学院の菅野(かんの)秀斗は胸を張る。

 身長170センチの2番打者は一回、右翼席に先制本塁打を打ち込むと、白い歯を見せた。

 昨夏の甲子園も2番で2安打2打点。「自分に不足しているのは長打力」と上半身の筋力トレーニングを増やし、バットを2時間振った日も。その成果をいきなり発揮し、「公式戦初本塁打です」とはにかんだ。

 その後は右へ左へ真ん中へ安打を連ね、計5安打。「広角に打つのが自分の持ち味。でも、5安打は初めてです」とまたはにかんだが、「6安打なら大会記録だったんですか? 打ちたかった」と悔しがった。

 「打ち出すと止まらないタイプ」と吉田監督も認める打撃センスの持ち主。2本塁打の3番野村の前で、強力打線のキーマンになっている。「次も自分がいい流れを作りたい」。相手には、やっかいな存在だ。(編集委員・安藤嘉浩

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 ○野村(山) 史上23人目の1試合2本塁打。いずれも中堅へ運び、「打った瞬間に(外野席まで)行ったな、と。今日ほど打球が飛んだのは初めて」。