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 「特別検察官が訴追可否の判断をしてくれると期待していたのだが」。コロンビア大学のダニエル・リッチマン教授は、玉虫色の「決着」にそう感じた。

 2016年の米大統領選でロシアがトランプ氏陣営に肩入れした「ロシア疑惑」。マラー特別検察官による捜査報告書の「主要な結論」をまとめたバー司法長官の書簡では、「大統領の犯罪」の有無について明確な判断は下されず、バー氏は「証拠は不十分」と結論付けた。

 トランプ氏の司法妨害疑惑が浮上したのは一昨年5月。当時、ロシア疑惑を捜査していたコミー連邦捜査局(FBI)長官をトランプ氏が解任したためだ。トランプ氏がコミー氏に捜査中止の圧力をかけたことを記すメモが明らかになり、疑惑が強まり、特別検察官任命へとつながった。

 メモの存在を公にしたのが親友のリッチマン氏だった。コミー氏解任の数日後、トレーニングジムにいたところ、携帯電話にコミー氏からメッセージが来た。紙にタイプされたメモの写真だった。「17年2月14日」と書かれ、大統領執務室でのコミー氏とトランプ氏のやりとりが記されていた。「彼は『フリンをやり過ごしてほしい。いい男なんだ』と言った」

 フリン元大統領補佐官は、駐米ロシア大使との関係で捜査対象になっていた。トランプ氏は捜査の中止を求めていた。

 リッチマン氏は「大統領が刑事事件に介入する驚くべき試みで、司法妨害の可能性を示すようだった。人々が知る必要のあるものと思った」と振り返る。

 リッチマン氏とコミー氏は30年前、ニューヨークの連邦地検で同僚だった。「(コミー氏は)法的に重要な詳細を見極めること、文章を書くことに秀でていた」と語る。メモを読み、「驚いたというより感動した」。

 コミー氏はトランプ氏との面会…

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