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 「司法は論理的に判断すると信じていたので残念」

 夫婦別姓が選択できない戸籍法の規定を「合憲」とした判決を受け、ソフトウェア会社「サイボウズ」の青野慶久社長は、記者会見で悔しさをにじませた。法廷で「請求棄却」という裁判官の言葉を聞いた時は「ガラガラと崩れるような気持ち」になったという。

 結婚に伴い、戸籍は妻の姓の「西端(にしばた)」に変えたが、仕事では旧姓の「青野」を使っている。夫婦別姓の選択は「全ての夫婦を別姓にするのではなく、選択肢を用意しようという誰も困らない議論」と強調する。昨年1月の提訴後、ネットでの反響は大きく、手応えも感じてきた。一方で国会の動きは鈍いままだと指摘し、「自民党が前向きに議論すれば、裁判をしなくても解決できる問題だ」と語った。

 会見では、高裁に控訴する方針も明らかにし、敗訴は「違憲判決を出すのは大変なことなので、最高裁まで上がってこいと言うことだと受け止めた」とも話した。青野さんの代理人を務めた作花(さっか)知志弁護士は「(夫婦同姓を定める)民法750条を合憲とした2015年の最高裁判決からの前進を期待していただけに、残念だ」と語った。(北沢拓也)