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 名古屋城天守の木造化を巡り、名古屋市は25日、コンクリート製の現天守を解体する工法を市の有識者会議「石垣部会」に示した。石垣の保全を重視する立場の委員からは批判が相次いだが、市は4月にも、文化庁にこれらの「意見」を添えた解体許可の申請書を出す方針だ。

 市は木造天守を2022年末までに完成させるため、現天守の解体を先行させようとしている。文化庁は「石垣にダメージを与えない工法」を求めており、市はこの日の部会で、天守周辺に盛り土をして石垣や地盤を保護する計画を説明した。だが委員からは発掘調査が不十分との指摘や、「史跡の整備計画として成り立たず、完全にアウトだ」などの厳しい意見が相次いだ。

 市によると、解体の申請に有識者の「了承」は不要とされているが、「意見」は付すよう文化庁から求められているという。市は5月にも解体許可を得たい考え。(関謙次)