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 厚生労働省の賃金課長だった武田康祐氏が韓国の金浦(キンポ)空港でトラブルを起こし、現地警察の取り調べを受けた問題で、武田氏の謝罪と賠償を求めている大韓航空の労働組合が25日付で、同省とソウルの日本大使館に善処を求める声明を発表した。

 声明は、被害を受けた組合員に対して、武田氏の謝罪と賠償を改めて求めた。応じない場合、公務員資格の剝奪(はくだつ)につながる実力行動に出ると主張。「そのような事態にならないよう協力を求める」とした。

 労組関係者は25日、朝日新聞の取材に、要請書を厚労省と日本大使館に送ったと説明。今週中に具体的な対応がない場合、同省や日本大使館前で抗議集会を開くことも検討するとした。

 同社やソウルの江西(カンソ)警察署などによれば、武田氏は19日午前、ソウル近郊の金浦空港で同社職員らとトラブルになった。同社職員が泥酔状態の武田氏の搭乗順を遅らせようとしたところ、武田氏が英語で「韓国は嫌いだ」と暴言を吐いた。職員の顔を殴ったり足を蹴ったりし、警察が武田氏を一時拘束した。(ソウル=牧野愛博)