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遠藤乾=国際

△宇山智彦「進化する権威主義 なぜ民主主義は劣化してきたのか」(世界4月号)

 宇山は、いわゆるポピュリズムを、権威主義――とりわけ先進国以外のそれ――の安定や興隆と結び付け、世界的な潮流として分析している。それによれば、ポピュリズムは、エリート批判とともに民主主義の活性化をもたらすという議論に反し、実態としては指導者が人民の名の下で異論を排除する反多元主義の色彩が濃厚で、民主主義の劣化を世界的にもたらしている。また、そうした形態の統治は、中ソでずっと見られた共産主義やこんにちの権威主義と共通するものだという。そのうえで、なぜ権威主義が安定・興隆しているのか説明を試み、①民主化と経済発展とが乖離(かいり)し、権威主義が新自由主義的改革や情報資本主義社会における国家主導型科学技術投資において有利となっていること、②賢人政治と限定的な国家=社会間回路をつうじて比較的良好なガバナンスを達成し、③グローバル化や欧州統合などへの反発に乗じた「強い指導者」への期待、④多極世界への賛意(裏返すと一極支配への反発)という国際政治的な時流に乗っている、といった要因をあげて、説得的に論じている。これに対し宇山は、豊かな民主主義国が、小国・貧困国にとってのモデルとなるよう実地で示していくことにより、体制間であらたに競争をしてゆくよう示唆する。

△トマス・ライト「米外交と政権…

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