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 東日本大震災からの復興への思いを込め、26日に開かれた「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、岩手朝日テレビ、朝日新聞社)。会場の盛岡市の県民会館には約1500人の観客が集まり、昨年に続き2年連続の出演となったシンガー・ソングライターの秦基博さんとともに、被災地の中高生らが生き生きとした歌声を響かせた。

 今年で6回目となる復興支援音楽祭。釜石高音楽部と大船渡市立越喜来中、全日本合唱コンクール全国大会で11年連続金賞を受賞した不来方高音楽部が招かれた。

 3校の生徒計108人は宮沢賢治が作詞作曲した「星めぐりの歌」など7曲を披露。「さんさ踊唄」では、盛岡市の無形民俗文化財の「盛岡さんさ踊り清流」の踊り手たちも演奏を盛り上げた。

 続いて秦さんがステージに登場。「音楽を通して被災地が元気になれたら」と呼びかけ、「鱗」など5曲を披露した。秦さんの歌声やアコースティックギターに合わせて手拍子が起き、会場は熱気に包まれた。

 秦さんは釜石高と不来方高の生徒たちと「花」、さらに越喜来中の生徒たちも迎えて「ひまわりの約束」を一緒に歌った。歌い終えた後、感激して涙ぐむ生徒の姿もあった。

 先日越喜来中を卒業したばかりの元生徒会長、及川正嗣さん(15)は「秦さんの包容力ある声と会場の拍手に後押しされて感極まりました」と笑顔を見せた。震災で自宅を流される中、ラジオから聞こえてくる音楽が支えになったという及川さん。「歌は身近な友達のような存在。ふるさとのために歌った」

 秦さんは出演後、「子どもたちが本当にエネルギッシュ。今日この瞬間だけの特別な時間になったと思う」と話した。(渡辺朔)

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