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 紀伊国屋書店(本社・東京)は26日、青森県弘前市土手町の弘前店を5月6日で閉店すると発表した。「経営努力を続けてきたが、市場環境の変化などで継続が困難になった」としている。

 1983年に東北初の紀伊国屋書店として開店。売り場面積が1千平方メートルを超す大型書店で、秋田県など遠方から足を運ぶ客もいるが、ネット書店の台頭などが影響したとみられる。

 26日に店の入り口に「閉店のお知らせ」を掲示した有馬美子店長は「常連客に愛される店にしたいと、接客に心を配り、地元出身の作家や地域に関連する出版物を大切にしてきた。愛されて終われるよう閉店日まで努力したい」と語った。

 同店で毎月4~5冊は時代小説などを買うという弘前市の渋谷義幸さん(75)は「好きな作家の新刊が店に入ると、連絡をもらっていた。本の並べ方が好きで開店以来ずっと通っているので、閉店は残念です」と話していた。(佐藤孝之)