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 英自動車大手ジャガー・ランドローバーのスポーツ用多目的車(SUV)「レンジローバー・イヴォーク」をまねたとして、北京市朝陽区の裁判所は中国メーカーの江鈴汽車に対し、同社のSUV「陸風X7」の製造販売を即刻停止するよう命じる判決を出した。北京紙「新京報」は中国企業が外資の自動車を模倣したと裁判所が正式に認めた初のケースと報じている。

 これまで多くの外資が中国企業による模倣被害を訴えてきたが、敗訴や和解で決着したとされる。米中通商紛争で中国は知財保護の徹底を求められており、実際の行動で示した形だ。模倣の取り締まりが強まれば、中国に進出する日本企業にもプラスになる。

 判決は22日にジャガー・ランドローバーが発表した。同社によると、判決は陸風X7がイヴォークの五つの特徴について直接模倣していると認定し、消費者が混同するとした。その上で、江鈴汽車が陸風X7の生産・販売を即刻停止し、ジャガー・ランドローバーに賠償金を払うよう命じた。

 判決を受け、同社幹部は「判決は対中投資への自信をさらに強めるものだ」との談話を発表した。

 陸風X7の価格は12万9800元(約210万円)からで、37万5800元からのイヴォークの3分の1にとどまる。新京報によると、陸風X7は2014年11月の広州モーターショーに出展された時点で、イヴォークと似ているとして議論を呼んでいた。(北京=福田直之)