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長楽寺「布袋(ほてい)尊像」

 なんと朗らかな笑顔だろう。見ていると心のわだかまりが消え、幸せな気分になってくる。寺伝によると、鎌倉時代に東福寺を開いた聖一国師(しょういちこくし)がインド、中国、日本の土でつくったとされる。焼成もされていない泥像の素朴なつくりがかえって味わい深い。

 布袋は、中国・唐末の禅僧で、太鼓腹を出し、袋を持ちながら喜捨を求めて放浪したとされる。弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身として信仰され、日本では七福神の一つとして信仰を集めた。ほかに天皇即位の際に開帳される秘仏准胝(じゅんてい)観音像など、長楽寺の公開は5月1日から6月16日まで。=京都市東山区円山町(久保智祥)