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 ひとりでは動くことも、声に出して話すことも、読むこともできない天畠(てんばた)大輔さん(37)=東京都武蔵野市=が、聴覚だけを頼りに立命館大学大学院(京都市)で博士号を取得した。資料を読み、文章をともに考える介助者らの協力を得て、9年かけて論文を完成させた。指導教員によると、天畠さんのように発話が困難な重度の身体障がいがある人が博士論文を書いたのは、世界でも極めてまれという。

 天畠さんは14歳のとき、急性糖尿病で心肺停止状態になった。以来、聴覚は正常だが、四肢がまひし、言葉を発することができない。視覚は、色や立体はある程度わかるものの、文字は読めない。

 自分の意思と関係なく体が動く不随意運動があるほか、時々あごが外れて息ができなくなるため、24時間の介助が必要だ。約20人が交代で介助に携わる。

 当初は医師から「植物状態で知能は幼児レベルになった」と診断された。だが、半年後、母親がベッドに寝る天畠さんが泣いているのを見て、何かを伝えたいのだと感じた。

 「あ、か、さ、た、な……」と…

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