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 中国が主導するシルクロード経済圏構想「一帯一路」。参加する国が、だんだんと増えています。23日には、イタリアが正式に参加を決定。主要7カ国(G7)のメンバーとしては初めてで、欧米諸国にとっては衝撃でした。一帯一路とは何なのか、なぜ参加国が増えているのか。分かりやすく解説します。

 ――そもそも、一帯一路って何?

 中国が進める巨大な経済圏構想です。まず歴史的な背景を見てみましょう。

 中国とヨーロッパの間でははるか昔から、貿易が盛んに行われてきました。中国の絹がヨーロッパ大陸にたくさん運ばれたことから「シルクロード」と呼ばれ、一般的には中国の長安(現在の西安)からローマを結ぶ貿易の道を指します。

 一帯一路はいわば、「現代のシルクロード」だと中国政府は言っています。2013年秋に、習近平国家主席が中国から中央アジアを通ってヨーロッパに至る「陸のシルクロード」に加え、南シナ海やインド洋を通ってヨーロッパ、アフリカなどに至る「海のシルクロード」を再現する構想を打ち上げました。中国政府は陸の経済圏を「一帯」、海の経済圏を「一路」と名付けました。この二つを合わせて、中国語で「一帯一路(イータイイールー)」、英語では“One belt,One road”と呼ばれています。

 ――何カ国が参加しているの?

 2015年の参加国は60カ国ほどでしたが、今年3月の記者会見で王毅外相が明らかにしたところによると、123カ国まで増えています。

 ――具体的に、どういうことをするの?

 中国とヨーロッパの間にある中央アジアや中東などの国々は、道路や鉄道、港湾、通信網といったインフラが足りていません。これらを整備して、貿易や交通を便利にすることを目的に掲げています。このお金を出すため、中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)をつくり、シルクロード基金と呼ぶ資金も用意しました。一帯一路に参加する国々の間で、投資や貿易の自由化を進めることも目指しています。

 ――中国はどのぐらいお金を投じているの?

 中国国営新華社通信によると、…

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