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 愛知県は27日、同県瀬戸市の養豚農場の豚から新たに家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染を確認したと発表した。県内では豊田市や田原市での感染に続き19農場目。この養豚農場では4千頭余りの豚を飼育しているといい、県は同日、全頭の殺処分を始めた。

 県によると、26日午前8時半ごろ、養豚農場から「飼育している豚で死亡などの症状が見られる」と連絡があった。22頭を検査したうち、15頭から豚コレラの陽性反応が出て、27日朝に患畜と確定した。この農場からは直近では、豚の体調などを確認したうえで25日に県内の食肉処理場に出荷されていたという。

 この養豚農場は、計四つの農場が集まる「養豚団地」にある。県によると、団地全体で約1万1千頭が飼育されており、ほかの3農場についても検査を進める。

 県は27日午前、緊急対策会議を開催。大村秀章知事は「一刻も早く防疫措置を完了させたい。愛知の畜産を守るために全力を尽くす」と述べた。

 豚コレラは昨年9月、国内では26年ぶりに岐阜県で感染が確認された。隣接する愛知県でも2月以降、感染の確認が相次いでいる。24日の愛知県を皮切りに、岐阜と両県で日本初の野生イノシシにワクチンを与える試みが始まっている。

 豚コレラは豚とイノシシが感染し、発熱や食欲不振、うずくまりなどの症状がみられる。致死率は高いが、人はかからず、感染した豚などの肉を食べても人体に影響はないとされる。