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 国土交通省立山砂防事務所は3月27日、立山カルデラの西ノ谷で、1906年(明治39)年から富山県が行った砂防事業で造られたとみられる明治・大正期の堰堤(えんてい)や水路が見つかったと発表した。同事務所の担当者は「明治期の立山砂防を知る上で非常に貴重」と話す。

 立山カルデラは、東西約6・5キロ、南北約4・5キロの巨大なくぼ地。常願寺川の水源にあたり、崩壊した土砂が下流に流れ、大きな被害を出してきた。県が1906年から砂防事業を始めたが、施工中の堰堤などが豪雨で2度破壊されたという。26年からは国が砂防事業を行ってきた。

 同事務所は昨年6月から現地を調査し、人力で石を積んだと思われる21の堰堤や水路を発見。当時の図面や写真から、県の事業で明治・大正期に造られたものと判断した。大坂剛・同事務所長は「100年以上も残っているのは奇跡に近い」と指摘する。今後、さらに他の施設がないか調べるという。(高億翔)