高齢者は注意、サルコペニア肥満とは? 筋力強化がカギ

有料記事

水戸部六美
写真・図版
[PR]

 昨年、日本老年医学会が高齢者の肥満症に関する診療ガイドラインを作りました。年を取っても、健康を保つにはどんな体形がいいのでしょうか。

 一般に、肥満の判定に使われるのは、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数値(BMI)だ。この値が25以上が肥満、22が最も病気が少ない標準体重とされる。しかし、高齢者はこの基準が必ずしも当てはまらないとガイドラインは指摘する。高齢でBMIが高いことは死亡や認知症のリスクにならず、リスクが減るという報告もある。

 作成に関わった東京都健康長寿医療センターの荒木厚・内科総括部長(62)は「中年期の肥満は死亡や認知症のリスクを高めるが、高齢者は低栄養で体重が減っていく方が危険」と話す。年を取ってからの急激な体重減少は、認知症の発症リスクになるという。

 ただし、高齢者は肥満であっ…

この記事は有料記事です。残り557文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら