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 第91回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の大会第6日、県勢の2校が登場した。初戦を迎えた智弁和歌山は、熊本西(熊本)に13―2で快勝。次戦は大会第8日第3試合(30日午後2時開始予定)で啓新(福井)と対戦する。市和歌山は6―2で高松商(香川)に勝ち、52年ぶりとなる8強入りを果たした。次は4強をかけて、大会第9日第1試合(31日午前8時半開始予定)で習志野(千葉)と対戦する。

「つなぐ意識」反撃の口火 西川晋太郎君(3年)

 1点を先取されて迎えた三回、2番打者の西川晋太郎君(3年)に1死一、二塁で打席が回った。「大きな当たりを打とうと思わなくていい。中軸につなげる」。そう言い聞かせた。6球目、直球をたたくとライナーで右翼に飛び、同点の適時打に。「自分が打つとチームが乗ることは分かっていたのでうれしい」と試合後に話した。

 この一本から智弁和歌山打線に火がついた。3番の黒川史陽君(3年)、4番の東妻純平君(3年)の連続適時打などでこの回一挙4点。さらに、四回も、西川君の適時打を皮切りに東妻君が3点本塁打を放つなど打線がつながり、7点を加えて一気に突き放した。主将の黒川君は「(西川は)プレーで盛り上げる。信頼できる存在」とたたえた。

 西川君にとって4季連続の甲子園。身長168センチ、体重68キロと小柄ながら、鋭い打撃と好守で1年夏から甲子園の舞台に立ってきた。「体が大きい方が有利。でもそれぞれのスタイルがある」。昨春は準優勝、昨夏は1回戦敗退。「一度も甲子園で満足した結果を出せていない」と悔しさを原動力に、冬場にウェートトレーニングを重ね、おにぎりなどの補食も増やした結果、昨年夏から5キロ以上体重を増やし、打撃力の強化を図ってきた。

 新チームでは副主将を任され、周りを見る余裕も生まれてきた。西川君は「優勝しかない。つなぐ意識で、プレーでチームを引っ張り一戦一戦戦いたい」。次戦を見据えた。(片田貴也)

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