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 大垣共立銀行(岐阜県大垣市)は28日、土屋嶢(たかし)頭取(72)が代表権のある会長に退き、境敏幸専務(62)が頭取に昇格する人事を発表した。頭取交代は1993年以来26年ぶりで、若返りを図る。6月に開かれる株主総会後の取締役会で正式に決める。

 土屋氏は富士銀行(現みずほ銀行)に勤務後、77年に祖父と父が頭取をつとめた大垣共立銀に入った。名古屋支店長や外国部長を歴任し、93年から頭取。就任時は46歳で、当時は全国の地銀で最年少の頭取だった。

 土屋氏は「銀行はサービス業」との考えを掲げ、経営の独自性を打ち出した。年中無休の店やドライブスルーの現金自動出入機(ATM)などを他行に先駆けて展開。キャッシュカードや通帳がなくても、手のひらをかざすだけで現金の引き出しができるサービスも全国でいち早く始めた。大垣共立銀は2015年4月から岐阜県の「金庫番」でもある指定金融機関(指定金)の役割を、制度開始から担ってきた十六銀行(岐阜市)に代わって務めている。今月に入り、来年4月以降も指定金を続けることが決まっている。

 土屋氏は朝日新聞の取材に「次の経営戦略の方向性が見えた段階でやめると行内で宣言していた」として、トップ交代については「準備が整った」と話した。後任となる境氏については「独自性を継承しながら、堅実な銀行業務を確立してもらえる」と述べた。(細見るい)

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 境 敏幸氏(さかい・としゆき)滋賀大卒。79年大垣共立銀行。経営管理部長や総合企画部長などを経て、18年6月から専務。62歳。土屋嶢頭取は代表権のある会長。6月の株主総会後に就任。