[PR]

 インドのモディ首相が27日に「宇宙衛星の撃ち落としに成功した」と発表したことをうけて、米軍幹部が同日、270個の宇宙ごみ(デブリ)の発生を確認して、追跡していることを明らかにした。国際宇宙ステーションにぶつかる危険はないが、デブリの軌道上にある人工衛星の運営者には注意を促したという。

 米連邦議会上院の公聴会で、空軍の宇宙ミサイルシステムセンターのトンプソン司令官が証言。同氏によると、米軍はインド側が設定した飛行禁止情報などから事前に警戒し、軍の警戒システムで発射を覚知。人工衛星やデブリを監視する部隊がデブリを確認し、軌道を追っているという。破壊された衛星の高度は明らかにしなかった。

 ロイター通信によると、シャナハン国防長官代行は記者団に「宇宙はビジネスを行う場所で、利用の自由を持つべき場所だ。めちゃくちゃにしないで欲しい」とインドを非難した。

 人工衛星の破壊にはこれまで米ロ中3カ国も成功し、発生したデブリに国際的な非難が起きた事例がある。インド政府は、今回の破壊は低軌道上で、デブリは数週間で地球に落ちて燃え尽きるとしている。(ワシントン=香取啓介)