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 統一地方選の前半戦となる県議選が29日告示され、9日間の選挙戦が始まる。県選管によると、県内の投票所は計813カ所で、前回4年前よりも45カ所減る。各市町村選管は高齢社会も意識しながら、投票機会が失われないように対策を練っている。

 県選管によると、投票所の減少は、投票立会人のなり手不足や市町村職員の減少の影響という。投票立会人は地区の世話役が務めることが多いが、ほぼ一日拘束されるため負担が大きい。さらに、なり手の高齢化が進み、現場からは「何年もつのか」という切実な声も聞かれるという。

 前回と比べて投票所が減ったのは8市町。減少数は、由利本荘市18▽大館市10▽小坂町6▽横手市5▽能代市3▽鹿角市2▽湯沢市、北秋田市1。

 由利本荘市選管は「有権者数の減少と期日前投票の増加」を主な理由に挙げる。そうした中、高齢者らが投票しやすいように、スロープなどでバリアフリー化しているか▽土足で入れるか▽駐車場が確保できるか――などの観点から投票所を見直しているという。

 にかほ市では2013年、投票所まで3キロ以上ある地域と投票所を結ぶ巡回バスの臨時運行を始めた。投票日の午前と午後、市内4路線で計8本を運行している。利用者は13年は計7人、昨春の市議選では計3人。決して多くはないが、今回も運行を決めた。

 横手市は今回から臨時バスを運行する。これまで投票所として利用してきた公民館や小学校が解体されるため、投票所数が5減。投票をあきらめる有権者を出さないように決断した。バスが巡回する地区には、チラシを全戸配布するなどして周知を図っている。投票日以外にも、選挙期間中に1日だけ運行する。

 県内で唯一、投票所が増えたのは潟上市(1増)。だが、市選管は昨年末、21年に予定されている知事選、市長選までに、投票所を今回より10カ所少ない18カ所にする計画を決めた。期日前投票の割合が、ここ数年で5割前後に増えていることなどから判断したという。(野城千穂、石川春菜)

 県選挙管理委員会が発表した28日現在の有権者数は、男性40万6735人、女性46万4005人で、計87万740人。前回2015年の県議選告示時点(2015年)と比べ、計2万1176人(2・4%)減った。

 14選挙区のうち、秋田市選挙区と潟上市選挙区は微増したが、残りの選挙区は減少。減少率が最も高かったのは、男鹿市選挙区の6・7%減だった。