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 小学生が歩行中に遭った死亡・重傷の交通事故は4月から5月に増え、特に1年生の事故が急増している――。新年度が始まるのを前に警察庁は28日、こうした分析結果を発表した。

 2014~18年の5年間に交通事故で死亡したり重傷を負ったりした小学生は5776人で、うち57%が歩行中、34%が自転車乗車中だった。学年が下なほど歩行中、上なほど自転車乗車中の割合が高い。1年生は歩行中が872人で、6年生の3・6倍に上る。

 歩行中の死傷者を月別に見ると、4~6月が多く、ほかに10月、11月、3月などが比較的多い。4月の317人から5月は349人と32人増えているが、この期間の増減を学年別に見ると、減っている学年が多い中、1年生は69人から105人の36人増と、増加が著しく、中でも5月の中旬と下旬の事故が多い。

 1年生の通行目的別では「下校」が4月の8人から5月は22人に急増しており、遊び中や自宅以外への訪問時など「私用」も53人から76人と増加が目立つ。

 1年生の事故が5月に増えることについて、警察庁は「集団や先生が付き添う形の下校がだんだんなくなり、学校生活にも慣れて活動が活発になることなどが要因ではないか」とみる。

 また、事故に遭った小学生全体で、「飛び出し」や横断歩道以外や車の直前直後を渡る「横断違反」が多い。警察庁は「保護者のかたには通学路を子どもと一緒に実際に確認した上で、安全な歩き方を指導するなどしてほしい」と呼びかけている。(編集委員・吉田伸八)