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 新元号の決定・発表に向けて、「元号に関する懇談会」が1日午前9時半ごろ、首相官邸で始まった。約40分間にわたり元号案に対する有識者の意見を聴取し、午前10時8分に終了した。

 菅義偉官房長官が元号の原案となる数案を提示し、ノーベル賞受賞者の山中伸弥・京大教授(56)ら各界の有識者9人に意見を聴いた。

 元号は懇談会で決まるわけではなく、衆参両院の正副議長への意見聴取、全閣僚会議を経て、政府が臨時閣議で決定する。新元号が事前に漏れないよう保秘の徹底をめざす政府の要請で、9人は懇談会の終了後も、新元号の発表が終わるまで官邸内にとどまっている。

 1989年1月の平成への改元の際は、政府が懇談会に「平成」「正化」「修文」の3案を提示。当初は「平成」への反対意見も出たが、当時の的場順三・内閣内政審議室長が政府内で本命視していた「平成」に誘導する意図から「『正化』『修文』はイニシャルがSで、『昭和』と重なる」と発言し、最終的には「平成」を支持する方向でまとまった、と証言している。