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 川崎市川崎区の認可外幼稚園「A.L.C.貝塚学院」が新年度を目前にして保護者に閉園の方針を通知し、混乱が広がっていた問題で、園の運営会社「アメリカンラングエイジセンター」(同区)は29日、同市で太陽光発電などを手がける会社「サン」に園の事業を譲渡する方針を表明した。これによって園が継続するとしている。

 同市中原区で開いた保護者説明会で明らかにした。説明会は報道機関にも公開された。そこでの説明によると、センターの負債総額は8億6300万円。不動産に絡む借金が大半を占めるという。2015年度は150人台だった入園者が16~18年度は100~120人、19年度入園予定者は71人になったため「事業継続は困難と判断した」という。21日に自己破産申請を決め、25日から保護者に閉園を通知。報道で閉園を知ったサンから26日、経営支援の打診を受け、破産申請を見送った。サンは4月2日に今後の方針を表明するという。

 説明会では保護者から「事業は今後も続くのか」「入学金などは戻るのか」「先生は残るのか」などの質問が相次いだ。サン側は同席せず、質問に対して明確な説明がされない場面もあり、「納得できない」との声も出た。説明会に参加した40代女性は4月から年長になる息子(5)を継続通園させることに決めた。「不安はあるが、あと1年ぐらいなら大丈夫かと」。一方、次男(4)を通わせていた40代男性は転園させるという。「今後の経営も不透明で、なんとなく不安」と語った。

 また、次男(2)を新たに入園させようと思っていた20代女性は「何も決まってない状態で説明会が開かれた」と不信感をあらわにした。入園を取りやめたという。(斎藤茂洋、斎藤博美)