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 2016年の米大統領選の「ロシア疑惑」を巡り、バー司法長官は29日、マラー特別検察官の捜査報告書について、「遅くとも4月中旬までに公表する」と述べた。バー氏が上下両院の司法委員長にあてた書簡によると、報告書は約400ページに上り、特別検察官が集めた証拠や分析、結論に至った理由が記されている。バー氏は機密部分などは非公表にするとしており、実際の開示範囲は不透明だ。

 バー氏によると、公開にあたっては、機密情報や別件で捜査中の事件に関わる部分、第三者の名誉やプライバシーを不当に侵害する情報などを報告書から省くという。

 バー氏は24日、報告書の「主要な結論」として、議会に宛てた4ページの書簡を公表。マラー氏は報告書で、ロシアとトランプ氏陣営の共謀は認定しなかった。トランプ氏の司法妨害についての判断も見送ったため、バー氏は書簡で「証拠不十分」と結論づけていた。

 トランプ大統領は報告書によって「完全な潔白が証明された」と繰り返しており、全面開示を「まったく構わない」としている。

 一方、野党・民主党は、報告書を省略せず、4月2日までに全面開示するように司法省に要求。民主党のナドラー下院司法委員長は29日、2日までの期限を守るように改めて強調し、「議会は完全な形で報告書を見なければならない」とした。(ワシントン=杉山正)