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 鮮烈なデビューから40年、米シンガー・ソングライター、リッキー・リー・ジョーンズが5月、日本では久々となる大ホールでの来日公演を行う。商業的な成功に背を向け、「孤高」の言葉が似合うジョーンズだが、ジャズが盛んなニューオーリンズに拠点を移し、音楽に向き合う姿勢に変化も生まれた。来日を前に思いを聞いた。

 大ヒット曲「恋するチャック」を含むアルバム「浪漫」で1979年にデビューし、グラミー賞最優秀新人賞に輝いたジョーンズ。「若い頃は注目を集めようと一生懸命歌を書いた。歌はましな生活を送るための道具だった」と振り返る。

 10年ほど前から即興での歌作りに取り組む。「昨日何をしたかったのか考えて、あふれ出てくるままに思いを歌にする。それができるようになって、生活がゆったりと、縛られないものになった」という。ポップでは曲通りに歌うのがお決まりだ。即興で歌うのは冒険だったが、「限界に挑戦したかった」という。

 ニューオーリンズでの生活も刺激となった。「みんな親切で、より人間的で温かい暮らしがある。子どもの頃の米国と似たような感じ」。自宅近くの中学校では毎夕、ブラスバンドの練習の音が響く。音楽が身近な土地だ。「昔は周りの環境に自分の音楽が影響されるのがいやだったけど、最近の私の曲には、どの曲にも少しずつ『ニューオーリンズ』が入っている」(ニューヨーク=鵜飼啓)

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 5月16日、NHK大阪ホール。17日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール。朝日新聞社など主催。来日公演の公式サイトはhttps://rlj-japantour.com/別ウインドウで開きます