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 京都府議選と京都市議選の告示後、初めての週末となった30日、各候補者は有権者にアピールしようと街に出た。駅や商店街、観光地、花見の名所などを訪れ、支持拡大に向けて駆け回った。

 「おはようございます。土曜日の朝からご苦労様です」。京都市議選の候補者は午前8時すぎ、伏見区の市営地下鉄駅前でマイクを握った。休日でも駅なら人の動きがあるかと期待を込めての街頭演説だったが、利用者はまばら。陣営スタッフらと道路を通り過ぎる車に手を振り、自らの名前を連呼した。

 花見客に呼びかける候補者もいた。樹齢300年以上とされるしだれ桜がほぼ満開を迎えた瑠璃寺(舞鶴市吉田)で、府議選の候補者が見物客らに「よろしくお願いします」と握手を求めた。汗をぬぐいながら「満開の花に元気をもらえる気がする」と語った。

 「住んでよし、訪れてよしの東山区を作り上げていかなければ」。午後3時半ごろ、京都市議選の候補者は外国人観光客らでにぎわう東山区の八坂神社前で、雨の中を傘をささずに演説。観光の課題を宿泊税を活用して解決していくと主張した。候補者は「ここは有権者ばかりではないが、近くの商店街の人たちにも自分の声を届けるため演説した。観光地では選挙カーをとめる場所や時間にも気を使う」と言う。

 「歩いている人が多い場所なら、直接顔を合わせて覚えてもらえる」。別の京都市議選の候補者は午後2時すぎ、応援に駆けつけた参院議員とともに、中京区の京都三条会商店街を30分ほどかけて練り歩いた。自分の名前を繰り返しながら、「よろしくお願いします」と店舗を一軒ずつ回った。

 あいさつされた総菜店の女性店員(71)は「顔と名前は覚えた。効果があるもんやなあ」と話していた。(本多由佳、大久保直樹、足立菜摘、安倍龍太郎)