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 粘りの野球で、チーム初の選抜ベスト4入り――。第91回選抜高校野球大会第9日の31日、習志野は市和歌山に4―3で逆転勝ちし、準決勝進出を決めた。千葉県勢の4強入りは第80回大会の千葉経大付以来11年ぶり。次戦は第10日の第1試合(2日午前11時開始予定)で明豊(大分)と対戦する。

託された3番 3安打2打点

 一回1死三塁、先制の好機。3番打者として打席に立ったのは角田勇斗君(2年)だった。普段は根本翔吾君(3年)の定位置だが、2回戦の星稜(石川)戦でけがをし、ベンチで見守っていた。角田君は「根本さんのためにも」と思いながら、バットを握った。

 狙いは直球。3球目を打つと、少しつまりながらも中前へ。三塁走者の竹縄俊希君(3年)が生還し、先制点。「竹縄が絶対出塁してくれるから、お前がつなげ」。根本君に言われた通りの展開になり、一塁でガッツポーズした。

 甲子園で準決勝以上へ――。それは角田君にとって一つの目標だった。叔父の角田辰弘さん(42)は1993年、小林徹監督(56)が指揮していた市船橋から夏の甲子園に出場。準決勝で育英(兵庫)に敗れた。角田君は「4強を超えろ」と、高校入学時から辰弘さんに言われてきた。

 昨秋から1番打者もよく任されるようになった角田君だったが、星稜戦では無安打だった。小林監督に「振らなきゃ当たらないぞ」と言われ、「任された打順で結果を残す」と臨んだ一戦だった。

 この日は五回にも投手強襲の適時打、七回には中前安打を放った後に勝ち越しのホームを踏み、3安打2打点、2盗塁の活躍。根本君は「よくやった」、小林監督も「期待以上のプレー」と評価し、辰弘さんは「感無量です」と喜んだ。

 次は準決勝。角田君は「勝って、叔父さんを超えたということを見せたい」と気合を入れた。(松山紫乃)

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