絶景の街、こだわりパンに舌鼓 島の名店に旅行客ら殺到

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文・田中章博、写真・水野義則
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 本州最南端ならではの明るい太陽と、絶景が続く海岸線。そんな和歌山・串本で、旅行客らでにぎわうパン店があります。

 東京・八丈島と同じ緯度に位置する和歌山・串本は本州最南端。空も海も広くて青く、世界的にはテーブルサンゴの北限でもある。

 紀伊半島と橋で結ばれた紀伊大島の県道を車で進むと、自然林の一角に木造平屋建てのしゃれた建物が姿を現す。「何の店かと驚いて店に入ってくる人がいます」と店主の山本一喜さん(48)。

 店の名は「パンとカフェ nagi(ナギ)」。世界遺産で知られる熊野三山の一つ、熊野速玉(はやたま)大社のご神木が、梛(なぎ)の木。海の「凪(なぎ)」に通じ、熊野では、海上安全の信仰がある。店の南の海辺は「ナギ崎」「ナギの谷」と呼ばれる凪でもある。和歌山市から車で2時間かけて来たという会社員女性(33)は、ガレットやフォカッチャを買い込んだ。「おいしいパンと絶景を楽しみたくて来た。海の見えるスポットを探してパンを味わってきます」

 奇岩が海に突き立つ名勝橋杭…

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