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 2000年シドニー五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子らを育てた小出義雄氏(79)が3月末をもって指導の一線から退いた。小出氏は1日、「今月(15日)で80歳になるし、体力も衰えた。指導者としてけじめをつけることにした」と語った。

 小出氏が代表を務める佐倉アスリート倶楽部は女子の実業団チームのユニバーサルエンターテインメントから指導業務を委託されていた。1年ごとの契約更新にあたり、今回、小出氏が勇退の意向を示し、新年度は契約を更新しないことになった。心臓などに持病を持つ小出氏は最近、グラウンドに立つことはなかったが、先月の名古屋ウィメンズマラソンには足を運んでいた。

 小出氏はこれまでを振り返り、「有森とまではいかないけれど、自分に満足している」と、1996年のアトランタ五輪で銅メダルに輝いた教え子の有森裕子が口にした「自分をほめたい」という言葉を引き合いに語った。

 小出氏は千葉県佐倉市出身。順大を経て、市船橋高の監督時代の86年に全国高校駅伝(男子)で優勝。その後、リクルートや積水化学で監督を務め、高橋尚子や有森裕子、97年世界選手権優勝の鈴木博美らを育てた。佐倉アスリート倶楽部の代表は引き続き務める。(堀川貴弘)