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 角界から横浜市職員へ、異例の転身だ。新年度が始まり、春場所限りで引退した元大相撲力士、天草一晟(いっせい)さん(23)が新人行政マンとして新たな一歩を踏み出した。

 1日午前に横浜市内であった採用式。まげを結っていた髪をまとめ、初めて着たスーツにネクタイ姿。183センチ、108キロの体格はひときわ目を引く。新元号「令和」が発表された午前11時半ごろには市から辞令を受け取った。式を終えた天草さんは「取組前の方が緊張しましたね」。

 横浜市出身。地元球団のプロ野球横浜ベイスターズ(現DeNA)とともにファンだったのが大相撲だ。小学生までラグビーをしていたが、応援していた元小結の豊真将(現立田川親方)がいる錣山(しころやま)部屋に中学時代に見学に訪れてスカウトされた。体格の良さが師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の目にとまり、中学を卒業して入門した。

 しかし、左ひざの大けがに苦しんだ。入門から2年後、名古屋場所前の稽古中に左ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂。左ひざを計3度手術した。序二段44枚目まで番付を上げたが休場を繰り返した。医師から「次同じけがをすれば日常生活に関わる」と告げられ、「初めて第二の人生を考えた」という。

 医師の宣告を受けた時は20歳。「勉強したい意欲があった」と高卒資格を得るため、日本相撲協会が2004年から提携する通信制のNHK学園高に入学を決意した。錣山部屋にとって初めてのケースだったが、相談を受けた錣山親方は「(学費は)面倒を見るから絶対に両立しなさい。相撲も頑張れ、学校も頑張れ」と背中を押した。

 朝は稽古、授業がある日は昼間…

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