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 第91回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)で健闘した広陵と呉。夏への課題などを担当記者が振り返りました。

 2年ぶり2回目の出場の呉は1回戦で市和歌山(和歌山)と対戦し惜敗した。しかし、主将の上垣内俊早(かみがきうちはやて)君(3年)がチームの持ち味を「守りからリズムを作る粘り強い野球」と言っていた通り、守備で光るプレーが目立った。

 中堅手の沼田歩君(同)と左翼手の塩田開都君(同)は好返球で追加点を阻むなど、エース沼田仁君(同)をもり立てた。すると九回の攻撃では真田和弥君(同)のスクイズで同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ。

 「あの舞台で大量失点せず、投げ切れたことは自信になった」と語るエースをさらに援護するため、これまでも積極的に取り組んできたバントや盗塁などの精度を高め、得点力に磨きをかけてほしい。

 一方、6年ぶり24回目の出場となった広陵は1回戦で八戸学院光星(青森)と対戦。出場校中5位のチーム打率を誇る打線を相手に、エース河野佳君(3年)は自己最速150キロの直球に、キレのあるスライダーなどの変化球を織り交ぜて完封した。

 2回戦の東邦(愛知)戦ではその河野君が自分のペースをつかみあぐねた。打線もうまくつながらなかったが、18人のメンバーのうち17人がプレー。大舞台で経験を積む機会を得た。

 途中登板した石原勇輝君(3年)や、代打の新(あたらし)大吉君(同)が二塁打を放つなど控え選手も奮闘。「すべてをレベルアップしたい。勝つための厳しい練習をしようと思う」と中井哲之監督は言う。甲子園での経験を糧に、層の厚さを生かし、活発な競争の中で選手たちがどこまで成長するかが楽しみだ。(高橋俊成)

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