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 東京・有楽町のビックカメラ2階のテレビ売り場では、約30台の大型テレビの前に100人以上が集まり、新元号の発表を待った。早めの昼休みを取り、最前列で見守った東京都千代田区の会社員、岡野修一さん(33)は、「令和」について「響きは現代っぽいけれど、日本古来の物が出典になっているという点がいい」と評価。大田区の中学3年、尾崎健太郎さん(14)は「万葉集なんて、しぶいところからとってきたなあと思った」と話した。

 東京・渋谷のスクランブル交差点周辺は、大型ビジョンに新元号が映し出される瞬間を待つ人たちであふれた。発表後には近くで「メルカリ」主催のイベントが開かれ、書道家の涼風花(りょうふうか)さんが一筆ごとに力を込め、パネルに「令和」と書きあげた。胸に「令和」とプリントしたTシャツも配られ、近くの会社で働いているという池田和子さん(74)は「元号に自分の名前の文字が使われ、わくわくしている。Tシャツは着ないでとっておきます」。

 近くで同僚を待っていた千葉県船橋市の会社員安田清隆さん(37)は「万葉集が由来みたいですが、地味で微妙。こんな変化が激しい時代なんだから、もっと奇抜な元号にしてもらいたかった」。自社の書類の多くは元号表記だが、西暦表記の取引先も多いという。「元号の切り替えで煩雑な作業をしているところも多いと思う。これを機に、西暦表記が広がっていけば」とも話した。

 一方、相模原市の大学2年生望月聡人(あきと)さん(19)は「『和』の字には協調性を重視する意味が込められていそうで良い印象」。周囲の盛り上がりは「元号で何かが変わるわけではない。騒ぎすぎるのは良いことではない」と淡々とした様子だった。

 静岡県沼津市の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」では、カリフォルニアアシカの19歳の雌、グリルが、新元号を筆で書く書道パフォーマンスを披露。多くの親子連れが見守り、完成すると拍手が湧いた。

 新元号を巡っては、老舗人形問屋「久月」(東京)、ソニー生命保険(同)、酒店「和泉屋」(埼玉)が予想を募ったが、いずれにも「令和」はなかったという。

 ツイッターでつぶやいた予想「光宙(ぴかちゅう)」が注目された後田吾郎さん(50)は、新宿区で経営するバイク店の仕事中にテレビで発表を見た。「古くてお堅い雰囲気で、親しみやすさはない。もっと新しくて未来感もある、思い切ったものを期待していたが……」