殺害された金正男氏、長男がなぜ失脚 始まりはあの事件

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聞き手・宋光祐
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 北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏はどうして殺されなければならなかったのか。2017年2月にマレーシアクアラルンプール国際空港で白昼堂々起きたスパイ映画のような暗殺事件は、実行役のベトナム人の女に禁錮3年4カ月の有罪判決が言い渡され、節目を迎えた。独裁国家の支配者である金一族の御曹司だった正男氏が殺害された背景やその素顔について、北朝鮮の実態を長らく取材してきたアジアプレスの石丸次郎さん(56)に正男氏の人物像と事件の背景を聞いた。

 ――正男氏とはどういう人物だったのでしょうか。

 11年末に亡くなった北朝鮮の最高指導者の2代目、金正日(キムジョンイル)総書記の長男。北朝鮮は1948年の建国以来、金一族が3代にわたって権力を握ってきた独裁国家。正男氏はいわば北朝鮮の「ロイヤルファミリー」の一員だ。

 ――2代目の最高権力者の長男でありながら、後継者になれなかったのはどうしてでしょうか。

 ひと言で言えば、失敗したと…

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