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 SNSが普及し、「インスタ映え」は流行語大賞にもなった。旅先で出会った動物をスマホで気軽に撮影し、すぐに友人らと共有できる。便利で楽しい半面、人目を引く写真を撮ろうと、野生動物にむやみに近づいたり、触れたりするなどエスカレートしている。SNSの普及により、野生動物保護の新たな問題が出てきた。

SNS普及、撮影がエスカレート

 「ライチョウをつかんだ写真が投稿されている」

 昨年7月、環境省信越自然環境事務所(長野市)にメールが届いた。

 写真を共有できる登山者向けのサイトに、富山県側の北アルプス・唐松岳で、何者かがひなを手づかみした写真が投稿されていた。

 ライチョウを許可なく捕まえるのは、種の保存法などに違反する行為だ。野生動物にとって、人につかまれるのは大きなストレスになる。また、親鳥が近くにいれば、つかまれたひなに気をとられている間に、他のひなをキツネなどに狙われる危険もある。

 信越事務所は富山県警などに相談したが、画像だけで違法性を証明するのは難しく、今回は法的対応を見送った。

 一方で、ライチョウを見つけても見守るよう呼びかけるカードを配るなど登山者への啓発に取り組んだ。福田真・自然保護官は「野生動物はペットと異なる。一定の距離を保ってほしい」と話す。

 北海道・知床ではヒグマの人慣れが問題化しており、SNSの影響も指摘される。

 知床で野生生物の保護や調査に取り組む知床財団は、2011~18年にインスタグラムに投稿されたヒグマの写真約1万5千件を分析した。大半は動物園などで撮られたものだが、約1300件は知床で野生のヒグマを撮影したとみられる投稿だった。

 投稿は年々増加している。11年は数件程度だったが、「インスタ映え」が流行語大賞になった17年は400件超に。18年は11月中旬で600件を超えた。ヒグマにむやみに近づき撮影したとみられる画像もあるという。知床では道路脇のヒグマを撮影しようと観光客が駐車して車外に出て、渋滞が起きるなど問題も起きている。

 同財団の能勢峰(たかね)・研…

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