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 家業が培った長年の技術や資産と、自らが持つITや若い感性の「かけ算」で、家業に「革新」を起こす後継ぎが現れている。

 後継者難による廃業が社会問題になる時代。後継ぎたちの現場で、日本企業の可能性を考えた。

「虚業より1本のジュースを売ろう」

 佐賀県小城市。1902(明治35)年創業の友桝(ともます)飲料の工場は山と田畑に囲まれて立つ。3月に訪れると、見慣れた瓶入りサイダーよりもだいぶ小ぶりな瓶が次から次へと生産ラインを流れていた。「国内で最も軽い瓶入り炭酸飲料を作れる工場じゃないかな」。社長の友田諭(43)はそう話した。

 工場は2012年に新設した。ラインの最大の特徴は、95ミリリットルから1・5リットルまで、幅広い容量に対応できる点だ。定番商品なら1分で150本作れる。ただ、少量の商品の場合は逆に1分で20本ほど作るのが限界だ。

 市場の9割以上を大手メーカーが占める飲料業界では、大量生産で効率を上げるのが当たり前。様々なサイズの商品をつくると、一つひとつの生産量は少なくなり、効率が悪いように思える。だが、友田は「そこに生き残り戦略があったんです」と力を込める。

 「今の、二倍も三倍も大きな会社にしたいです」。小学6年のとき、友田は学校の文集にそう書いた。家業は、曽祖父が江戸末期に日本に伝わったラムネを扱ったのが始まり。家の裏の工場が遊び場だった友田にとって、家業を継ぐのは自然だった。

 大学卒業後、社会勉強のために…

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