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 重量挙げの男子62キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪に出場した山梨県笛吹市職員の中山陽介さん(32)が、20年東京五輪出場の夢を断念することになった。左手首を手術して復活を目指したが思うように回復せず、五輪出場に必要だった国際大会へも出場できなかった。中山さんは「東京五輪は諦めざるを得ないが、今後も競技は続けていきたい」と話している。

 同市出身の中山さんは日川高校で重量挙げを始め、法大を卒業後、笛吹市職員となった。リオ五輪前には休職して東京でトレーニングし、出場を果たした。

 約4カ月後の16年12月、痛めていた左手首のじん帯を手術し、人工じん帯を入れた。しかし、左手首の可動域が狭くなってひじを伸ばせなくなり、スナッチで思うような記録を出すことができなくなった。

 昨年5月の全日本選手権でもスナッチは100キロで、自己ベストより30キロも低い数字だった。ジャークとのトータルも240キロで自己ベストを42キロも下回り、結局7位に終わった。東京五輪を目指すには今年4月までに国際大会へ出場する必要があった。しかし、国際大会に選ばれる記録を出せず、諦めざるを得なくなった。

 中山さんは今後も日川高校で練習を続け、スポーツ少年団などの指導にあたる。中山さんは「ひじが伸びないのが致命的だった。でも引退ではない。今後は指導に力を入れていきたい」と話している。(田中基之)