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 農林水産省は2日、中国から持ち込まれた豚肉製品2点から、家畜伝染病「アフリカ豚コレラ(ASF)」の感染力のあるウイルスが確認された、と発表した。ASFはこれまで、国内に持ち込まれた肉製品からウイルス遺伝子が17件確認されていたが、検査の結果、感染力のあるウイルスが初めて確認された。

 ASFは現在国内で確認されている豚コレラとは別のもので、ワクチンや治療法がなく、感染すれば致死率が極めて高い。感染した豚の肉を食べても人体に影響はないが、豚やイノシシは感染する恐れがある。昨夏、アジア初の発生が中国で確認され、日本への侵入防止が課題だった。

 ウイルスが確認されたのは、中国人とみられる男女が1月にそれぞれ中部空港に持ち込んだ豚のソーセージ。いずれも「土産」と説明し、放棄したという。

 日本では家畜伝染病予防法に基づき、個人ではほぼすべての肉製品を持ち込めない。農水省は今後、違反者に警告書を出し、繰り返し持ち込んだり、商業目的と見なされたりする場合、警察に通報するなど厳格に対処するという。