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 GPS(全地球測位システム)から送られる時間情報が約20年に1度リセットされる「ロールオーバー」が、4月7日午前9時前(日本時間)に予定されている。1999年8月にあった前回は、GPS装置の時刻が狂い、位置情報に不具合が出るケースもあった。スマートフォンは各社「対策済み」で一般的な影響はほぼないとみられているが、国は注意を呼びかけている。

 GPSの日付情報がリセットされてしまう可能性があるため、ロールオーバーによる影響の有無をGPS製造者に確認すること――。3月1日、国土交通省航空局が航空会社や業界団体などにこんな内容の通知を出した。航空機器で万一不具合が生じたら、深刻な事故につながりかねないからだ。日本航空や全日空などの各航空会社からはすでに、「対応済みで影響は出ない」と連絡が来たという。

 GPSは、米国が打ち上げた人工衛星から送られてくる信号を使って、自分の位置を割り出すシステム。時間情報は週単位で制御されているが、一部のシステムはスタートした80年1月6日当時のままで、2の10乗にあたる1024週分(約19・7年)までしか発信されていない。そのため、1024週ごとに時間がリセットされて1週目に戻る仕組みになっている。

 飛行機や船、カーナビなどに積まれたGPS装置で対策がとられていない場合、1025週目と1週目とを混同するなどすることで、機器に不具合が起きる可能性がある。実際、前回の99年8月22日には、カーナビや船のGPS装置で対応が間に合わずに多くの不具合が出た。

 カーナビ大手のパイオニアでは前回、カーナビが突然動かなくなったり、別の場所を現在地として指すようになったりするなどの誤作動があった。担当者は「前回の反省を生かして、直後から対応している。不具合が出ることはない」。

 同様のトラブル報告が当時あった船舶用GPS装置大手の古野電気では現在、製品発売から約20年間は対策の必要がなくなる「内部ロールオーバー」というシステムを採用。ホームページで各製品のリセットのタイミングを知らせており、今回は影響がないという。

 この20年間で多くの機種にGPS機能がつくようになったのは携帯電話。「古い端末でもすでにソフトウェアをアップデートしている」(ソフトバンク)など、携帯キャリア3社は対応済みを強調する。大きな混乱はなさそうだ。

 一方、海上保安庁はロールオー…

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