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 連合国軍総司令部(GHQ)に接収され、約20年前に福岡県大牟田市へ譲渡された江戸時代初期の名刀「鬼塚吉国」。長く倉庫に保管されている間にさびついてしまったが、昨春、クラウドファンディングによる資金で研ぎ師に出し、往年の輝きを取り戻した。修復後では初となる一般公開が2日、同市の三池カルタ・歴史資料館で始まった。

 公開された刀は、初代鬼塚吉国の作と見られる。初代吉国は柳川藩祖・立花宗茂が一時領地とした奥州・棚倉(福島県)出身で、宗茂の移封と共に柳川藩領に移住した。

 その刀は切れ味鋭く、多くの柳川藩士が愛用したと伝えられる。大牟田市の一部が柳川藩領だったため、ゆかりの刀として文化庁から同市に譲渡されたようだ。同市在住で、今回の研ぎを担当した小宮光敏さんは「あまり反りがなく、持ち手が長い。バランスがよく、扱いやすい刀です。実戦向きと言えます」。

 市によると、クラウドファンディングと直接の寄付で約94万円が集まったため、研ぎ代のほか、刀掛けなどの備品も購入したという。公開は5月6日まで。問い合わせは資料館(0944・53・8780)。(森川愛彦)