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 天台系の本山派修験の総本山である京都市左京区の聖護院(しょうごいん)門跡。その事務を代行した院家(いんげ)として創建された積善院の本堂には、4体の本尊がまつられている。

 平安後期の秀作とされる不動明王立像(国重要文化財)は積善院の本尊だ。その背後にある高さ約4メートルの準提(じゅんてい)観世音菩薩(ぼさつ)像は、もとは約200年前の江戸時代に、存命中に退位した最後の天皇として注目される光格(こうかく)天皇の勅願で創建された準提堂に安置されていた。

 このほか弁財天女尊立像と役行者(えんのぎょうじゃ)像も近くの寺にまつられていたものだ。

 だが、明治初めの神仏分離令と、修験道廃止令を経て、四つの寺が合併され、積善院に集めてまつられるようになった。4体の本尊は法難の歴史と、あつい信仰を今に伝えている。=京都市左京区聖護院中町(久保智祥)

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 春の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)が26日~5月6日(一部異なる)、京都市と京都府八幡市の寺社20カ所で開かれます。