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 日本人の人気の観光地ハワイ・オアフ島。絶海の孤島で暮らしてきた昔ながらの固有の鳥が姿を消しつつあり、今ではメジロやウグイスなどの外来種が増えている。今まで鳥に種を運んでもらっていた植物はどうなっているのか――。米国の研究チームがそんな調査に取りかかった。

 ハーブティーに使われるママキなど島固有の植物の多くは、果実と一緒に種を鳥に食べてもらって子孫を広げている。これまでは種の拡散を島固有の鳥に頼ってきたが、今やその数が減ってしまった。

 研究チームは植物がどうやって種を拡散させているかを調べるために、オアフ島の7カ所で3年にわたり、21種の鳥のふん約3千個を採取。そのなかに含まれていた約11万個の種子について調べた。

 その結果、ウグイスやメジロ、ブンチョウなど島の外から連れてこられた鳥が代わりに種を運んでいたことがわかった。

 ただ、鳥のふんによって運ばれた種の93%は島の外から持ち込まれた植物のもので、研究チームは「島固有の植物の保護を考えると両刃の剣だ」と警告している。

 研究成果は米科学誌サイエンス(http://science.sciencemag.org/cgi/doi/10.1126/science.aau8751別ウインドウで開きます)に掲載された。(杉本崇)