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 熊本地震で大きな被害をうけた熊本県益城町に唯一ある写真店の店主が撮りためた写真の展示が6日、町の施設で始まった。自宅兼店舗は全壊したが、「町の写真屋として変わっていく益城のありのままを残さなければ」との思いから、ときにためらいながらも、写真を撮り続けた。

 林真二さん(60)が営む「益城カメラ」は、特に被害のひどかった木山地区にある。3年前の地震で、築24年の自宅兼店舗は全壊した。本震が発生した4月16日の朝になると、隣の家の屋根が自宅に突き刺さっていた。撮影スタジオの中は、機材やガラスでめちゃくちゃになっていた。

 「記録に残さなければ」。無事だったカメラ2台を店から持ち出した。毛布をかぶった避難者が座り込む暗い駐車場、崩れて道路を塞ぐ家屋。自身もテント村に寝泊まりしながら、シャッターを切った。

 熊本市中央区のみなし仮設住宅に移ってからは、妻がつくった弁当を持参しながら町を歩いた。田畑の広がる山すその集落部まで足を運び、亀裂の入った畑やブルーシートに覆われた屋根瓦もカメラに収めた。

 約1年後に自宅を再建。プレハブの店舗も建てたが、撮影スタジオの建設費はまかなえなかった。地震後数カ月は、店舗のあまりの惨状に再建をあきらめ、一度は税務署に廃業届も出した。それでもカメラを手放さなかったのは「町のうつろいをみんなが10年後も思い出せるように。それは地域の写真屋にしかできないこと」との気概からだ。

 激しく傷ついた風景にレンズを…

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