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 小惑星探査機「はやぶさ2」が5日、地球から約3・1億キロ離れた「リュウグウ」の地表に、金属弾を撃ち込んで人工クレーターを作る世界初の実験に挑戦する。小惑星内部の砂や石の採取が目的だが、前例のない試みはリスクも高い。2月の着陸に続き、プロジェクトの山場を迎える。

 はやぶさ2は4日午後1時、高度約20キロの「探査拠点」から降下を開始した。5日午前10時56分、高度約500メートルで、クレーターを作るための「衝突装置」が分離される。衝突装置は直径30センチ、高さ約20センチの円筒形で、内部のプラスチック爆薬約5キロが上空で爆発し、2キロの銅の塊が秒速2キロで地表に衝突してクレーターを作る。一方で装置の破片や小惑星の岩石も四方に飛び散る。「直撃すれば地球帰還が困難となるような最も危険なミッション」と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の佐伯孝尚プロジェクトエンジニアは言う。

【動画】小惑星探査機「はやぶさ2」が、最大の山場である着陸に挑もうとしている。どんな難関が待ち受けているのか、1分動画で解説する

 爆発は分離の40分後。最大の課題は、その間にリュウグウの裏側まで素早く退避できるかだ。L字のような経路約5・5キロを最大で秒速約3メートルの「駆け足」で逃げる計画だが、秒速1メートルを超える速さは、リュウグウに到着して以降は試していない。エンジンを噴く時間が長く回数も多いため、大きな誤差が出たり、姿勢がずれたりして、リュウグウに衝突する恐れもある。

 自身の位置や向き、速度など正確な移動に必要な観測器も、リュウグウとの位置関係などから使えない。「目隠し」の状態で、あらかじめ決めた道順に従って高精度に速度や姿勢を制御する必要がある。地上とは、交信に往復35分かかり、指示は受けられない。

 退避の難しさを人間で例えると…

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