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(3日、選抜高校野球決勝 習志野―東邦)

 1回戦から準決勝まで先発出場していた東邦の中堅手・河合佑真(3年)が、習志野との決勝では一塁コーチを務める。準決勝で右手に死球を受け、右母指基節骨骨折と診断された。「プレーができない分、サポート面で貢献して、みんなと一緒に優勝の喜びを分かち合いたい」

 決勝に進むことが決まって、森田泰弘監督らにコーチをやらせて欲しいと直談判した。「何もしないでベンチにいるのは嫌だった。何かチームの力になりたいと思った」と河合。監督から「できることはやれ」と言われて、前を向けた。

 河合は自分のバッティンググローブとプロテクターを2年の左翼手・吉納(よしのう)翼に託した。理由を問われると、河合は「準決勝で試合を決めたホームランを打ったから」と明かし、「吉納も『任せてください』と言ったから打ってくれるはず」と続けた。

 その吉納が試合で有言実行だ。一回。2点を先行してなお2死一塁から適時三塁打を放った。リードを3点に広げ、河合の期待に応える形となった。

 テープでぐるぐる巻きにされた右手は痛々しい。コーチャーボックスでは左手しか使えない。だが、表情はすっきりとしていた。「まだズキズキはしますけど、元気です。思いっきり声を出して盛り上げます」。にっこりと笑った。(辻隆徳)