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 群馬大学は3日、LGBTなどの性的少数者やSOGI(ソジ、性的指向・性自認)といった性的多様性に対応するためのガイドラインを策定したと発表した。配布する書類や名簿への性別の記載をやめることなどを盛り込んだ。今年度から随時運用していく。ガイドライン策定は全国の大学で広がっており、県内では初めてという。

 群大は昨年1月から教育、医療、憲法などの専門家約20人が、学生の過去の相談事例の検証や性的少数者の意見、他大学の例に基づいて検討し、今年3月13日の役員会で承認された。学生だけでなく教職員も対象に含む指針になった。

 学生や教職員向けの名簿や書類などの性別記入欄や性別を示唆する記号を原則廃止▽学籍簿や証明書などに自認する性に基づく通称名を使用可能▽本人の同意があれば学籍簿の性別変更可能▽外国語の授業も含め性別を区別する呼称を使い分けず統一▽多目的トイレの改修・整備――など。大きく13項目に分け、今年度の学生便覧にも記載した。

 相談態勢も充実させ、就職活動やインターンシップの支援のほか、学生やその家族、教職員を対象に相談窓口「にじいろラインメール」(niji@gunma-u.ac.jp)を開設。性の悩みがあれば、メールで医師や社会福祉士らの専門相談員に相談できる。

 全国では筑波大、大阪大、早稲田大など、性的多様性に対応する指針の策定が進む。群大は今後も必要に応じて見直し、性の多様性に配慮していくという。

 群大男女共同参画推進室の長安めぐみ講師は「少数派としてではなく、どの人の性も尊重することが大事」と話した。(丹野宗丈)